油穴付きタップ/深穴タップ/インターラップタップ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類”に分類されている用語のうち、『油穴付きタップ』、『深穴タップ』、『インターラップタップ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”a)タップの種類”の分類の中で、”4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『油穴付きタップ』、『深穴タップ』、『インターラップタップ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【a)タップの種類 > 4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類
番号: 1429
用語: 油穴付きタップ
定義:
ボデー(※1)に油穴をもったタップ。
油穴付きタップ
対応英語(参考):
oil hole tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類
番号: 1430
用語: 深穴タップ
定義:
深いねじ立て(※2)をする際、切りくずを排出するためタップの心部に穴をもったタップ。
深穴タップ
対応英語(参考):
deep hole tap,
hollow tap
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > a)タップの種類 > 4)機能又は用途による分類 > 4.2)用途による分類
番号: 1431
用語: インターラップタップ
定義:
溝数を奇数とし、各ランド(※3)のねじ山を一山とびに取り除いたタップ。(211)
インターラップタップ
対応英語(参考):
interrupted thread tap
(※1)
ボデーとは、タップの基幹部、それ自身が切れ刃を形成するか、又はブレード若しくはチップを保持する部分を含めた全体のことです。
シャンクタイプのタップの場合は、シャンク前端からねじ部先端までの部分になります。
(※2)
ねじ立てとは、タップでめねじを加工することを言います。
(※3)
ランドとは、切れ刃からヒールまでの堤状の幅をもった部分のことです(下図参照)。
ランド・ランド幅
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