タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など

 

ピッチ/リード/山数/ねじ山の角度/山の半角/山の頂/山の丸み



主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『ピッチ』、『リード』、『山数』、『ねじ山の角度』、『山の半角』、『山の頂』、『山の丸み』のJIS規格における定義その他について。

金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『ピッチ』、『リード』、『山数』、『ねじ山の角度』、『山の半角』、『山の頂』、『山の丸み』などの用語が定義されています。

ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2024

用語: ピッチ

定義:
ねじの軸線を含む断面において、互いに隣り合うねじ山の相対応する2点を軸線に平行に測った距離(JIS B 0101
(※1) 参照)。(409)

量記号(参考):
P

対応英語(参考):
pitch


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2025

用語: リード

定義:
ねじのつる巻き線に沿って軸の周りを一周するとき、軸方向に進む距離(JIS B 0101 参照)。

量記号(参考):

対応英語(参考):
lead


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2026

用語: (25.4mmにつき)山数(やますう)

定義:
25.4mmをピッチで割った値(JIS B 0101 参照)。

量記号(参考):
n

対応英語(参考):
threads per inch


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2027

用語: ねじ山の角度

定義:
ねじの軸線を含んだ断面形において測った隣り合う二つのフランク
(※2)がなす角度。
ねじ山の全角ということもある(JIS B 0101 参照)。

量記号(参考):
α

対応英語(参考):
included angle of thread


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2028

用語: 山の半角

定義:
対称断面形のねじ山におけるフランク角。
ねじ山の角度の半分に等しい。

量記号(参考):
α/2

対応英語(参考):
half angle of thread


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2029

用語: 山の頂(やまのいただき)

定義:
ねじ山の両側のフランクを連絡する面(JIS B 0101 参照)。

量記号(参考):

対応英語(参考):
crest


分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素

番号: 2030

用語: 山の丸み

定義:
山の頂に円弧部があるとき、その半径。

量記号(参考):

対応英語(参考):
crest radius


(※1)
JIS B 0101 は、以下のJIS規格になります。

JIS B 0101
ねじ用語

この規格では、一般に用いるネジの”ねじ基本”及び”ねじ部品”(座金・ピン・リベットを含む。)に関する用語及びその定義について規定されています。
詳細はこちらを参照ください。
ネジ規格・用語-ねじの種類,寸法,ボルト,ナット,タップ,インチ,管用,台形ネジ,加工等

(※2)
フランクとは、山の頂と谷底とを連絡する面のことです。
軸線を含んだ断面形では、一般に直線になっています。
JIS B 0101(ねじ用語)にも規定があります。