食付き部の面取り/完全(ねじ)山部/完全(ねじ)山部の長さ/溝
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『食付き部の面取り』、『完全(ねじ)山部』、『完全(ねじ)山部の長さ』、『溝』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『食付き部の面取り』、『完全(ねじ)山部』、『完全(ねじ)山部の長さ』、『溝』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2058
用語: 食付き部の面取り(※1)
定義:
食付き部の先端に施した面取り。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
chamfer bevel
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2059
用語: 完全山部(完全ねじ山部)(※1)
定義:
完全なねじ山の形をもつ部分。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
full thread part,
complete thread portion
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2060
用語: 完全(ねじ)山部の長さ(※1)
定義:
軸に平行に測った完全ねじ山部の長さ。
備考:
一般には、ねじ部の長さ(※2)から食付き部の長さ(※3)を引いた長さ。
量記号(参考):
lt
対応英語(参考):
fun thread length,
complete thread length
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2061
用語: 溝
定義:
隣り合った切れ刃(※4)とヒール(※5)との間の切りくず排出のための凹んだ部分。(333)
溝・溝幅・溝底の径
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
flute
(※1)
食付き部の面取り、完全山部(完全ねじ山部)、完全山部の長さ(完全ねじ山部の長さ)については、以下の図を参照ください。
食付き部及び食付き部の長さ・先端径・面取り、完全ねじ山部、完全ねじ山部の長さ
(※2)
ねじ部の長さとは、軸に平行に測ったねじ部の長さのことです(下図参照)。
ボデー、全長、ねじ部、ねじ部の長さ
(※3)
食付き部の長さとは、軸に平行に測った食付き部の長さのことです。
(※4)
切れ刃とは、すくい面が逃げ面につながる部分のことです(下図参照)。
(※5)
ヒールとは、逃げ面と溝とのつなぎとなる部分のことです(上図参照)。
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