溝数/溝の長さ/溝の切上げ/溝幅/溝底の径/溝底のテーパ/直溝
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『溝数』、『溝の長さ』、『溝の切上げ』、『溝幅』、『溝底の径』、『溝底のテーパ』、『直溝』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『溝数』、『溝の長さ』、『溝の切上げ』、『溝幅』、『溝底の径』、『溝底のテーパ』、『直溝』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2062
用語: 溝数(みぞすう)
定義:
溝の数。(337)
量記号(参考):
Z
対応英語(参考):
number of flutes
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2063
用語: 溝の長さ(※1)
定義:
軸に平行に測った溝の長さ。(314)
量記号(参考):
lf
対応英語(参考):
flute length
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2064
用語: 溝の切上げ(※1)
定義:
タップの溝を加工するときの工具の切上げに対応する部分。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutter sweep
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2065
用語: 溝幅(※2)
定義:
軸直角断面上の溝をまたぐ幅。(336)
量記号(参考):
tf
対応英語(参考):
width of flute
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2066
用語: 溝底の径(※2)
定義:
溝の底に接する仮想的な円筒(又は円すい)の直径。(324、342)
量記号(参考):
df
対応英語(参考):
core diameter,
web diameter
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2067
用語: 溝底のテーパ
定義:
溝底の径が先端からシャンク(※3)に向かって漸次大きくなっているテーパ。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
taper of core diameter,
taper of web diameter
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2068
用語: 直溝(ちょくみぞ)
定義:
タップの軸に対して平行な溝。(330)
直溝
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
straight flute
(※1)
溝の長さ、溝の切上げについては、以下の図を参照ください。
溝の長さ・溝の切上げ
(※2)
溝幅、溝底の径については、以下の図を参照ください。
溝・溝幅・溝底の径
(※3)
シャンクとは、タップの柄部のことです(下図参照)。
使用に際してこれを保持します。
シャンク・シャンク径・シャンクの長さ
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