ねじれ溝/スパイラルポイント/溝のリード/切れ刃/すくい面
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『ねじれ溝』、『スパイラルポイント』、『溝のリード』、『切れ刃』、『すくい面』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『ねじれ溝』、『スパイラルポイント』、『溝のリード』、『切れ刃』、『すくい面』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2069
用語: ねじれ溝
定義:
タップの軸に対してねじれている溝。(332)
備考:
右ねじれ溝と左ねじれ溝とがある。
ねじれ溝
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
spiral flute,
helical flute
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2070
用語: スパイラルポイント
定義:
食付き部(※1)にねじれ溝を付けた部分。(331)
スパイラルポイント
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
spiral point
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2071
用語: 溝のリード
定義:
ねじれ溝の場合、溝に沿って軸を一周したとき軸方向に移動する距離。
量記号(参考):
fl
対応英語(参考):
flute lead
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2072
用語: 切れ刃
定義:
すくい面が逃げ面につながる部分。
切れ刃・すくい面・ヒール
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutting edge
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2073
用語: すくい面
定義:
切削を営む主体となる面。
切りくずは、この面上を擦過する。
切れ刃・すくい面・ヒール
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutting face
(※1)
食付き部とは、タップが工作物に食い付いて、切削又は盛り上げながらタップ自身を案内する部分のことです(下図参照)。
食付き部及び食付き部の長さ・先端径・面取り、完全ねじ山部、完全ねじ山部の長さ
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