レーキ/フック/ヒール/シャンク/シャンク径/シャンクの長さ
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『レーキ』、『フック』、『ヒール』、『シャンク』、『シャンク径』、『シャンクの長さ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『レーキ』、『フック』、『ヒール』、『シャンク』、『シャンク径』、『シャンクの長さ』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2074
用語: レーキ
定義:
すくい面(※1)が平面の形状。
レーキ
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
rake
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2075
用語: フック
定義:
すくい面が曲面の形状。
フック
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
hook
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2076
用語: ヒール
定義:
逃げ面と溝(※2)とのつなぎとなる部分。
切れ刃・すくい面・ヒール
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
heel
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2077
用語: シャンク(※3)
定義:
タップの柄部。
使用に際してこれを保持する。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
shank
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2078
用語: シャンク径(※3)
定義:
シャンクの直径。(321)
量記号(参考):
d
対応英語(参考):
shank diameter
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2079
用語: シャンクの長さ(※3)
定義:
軸に平行に測ったシャンクの長さ。(315)
量記号(参考):
ls
対応英語(参考):
shank length
(※1)
すくい面とは、切削を営む主体となる面のことです。
切りくずは、この面上を擦過します(下図参照)。
切れ刃・すくい面・ヒール
(※2)
溝とは、隣り合った切れ刃とヒールとの間の切りくず排出のための凹んだ部分のことです(下図参照)。
溝・溝幅・溝底の径
(※3)
シャンク、シャンク径及びシャンクの長さについては、以下の図を参照ください。
シャンク・シャンク径・シャンクの長さ
[ タップ・ダイス・リーマ > タップの要素 ]