ネック/ネックの径/ネックの長さ/有効ネックの長さ/つながり部
主として金属加工用として一般に用いるタップに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(タップ)において、”b)タップの要素”に分類されている用語のうち、『ネック』、『ネックの径』、『ネックの長さ』、『有効ネックの長さ』、『つながり部』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主に下穴にめねじを形成するおねじ形のネジ加工工具であるタップの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)タップの要素、タップの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)において、”b)タップの要素”に分類されているねじ加工工具用語(タップ)には、以下の、『ネック』、『ネックの径』、『ネックの長さ』、『有効ネックの長さ』、『つながり部』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第1部:タップ(JIS B 0176-1)
⇒【b)タップの要素】
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2080
用語: ネック(※1)
定義:
タップの製作上又は使用上の必要によって、ねじ部(※2)とシャンク(※4)との間に設けたくびれた部分。
ネックはボデー(※3)の一部である。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
neck
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2081
用語: ネックの径(※1)
定義:
ネックの円筒部の径。(322)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
neck diameter
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2082
用語: ネックの長さ(※1)
定義:
軸に平行に測ったネックの長さ。(312)
量記号(参考):
ln
対応英語(参考):
neck length
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2083
用語: 有効ネックの長さ(※1)
定義:
ネックの長さからつながり部を引いた長さ。
量記号(参考):
lpc
対応英語(参考):
effective neck length
分類: ねじ加工工具用語(タップ) > b)タップの要素
番号: 2084
用語: つながり部(※1)
定義:
ネックの円筒部からシャンクに接続するテーパの部分。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
connecting portion
(※1)
ネック、ネックの径、ネックの長さ、有効ネックの長さ 及び つながり部については、以下の図を参照ください。
ネック・ネックの径・ネックの長さ・有効ネックの長さ・つながり部
(※2)
ねじ部とは、食付き部を含んだねじ山のある部分のことです(下図参照)。
(※3)
ボデーとは、タップの基幹部、それ自身が切れ刃を形成するか、又はブレード若しくはチップを保持する部分を含めた全体のことです。
シャンクタイプのタップの場合は、シャンク前端からねじ部先端までの部分になります(上図参照)。
(※4)
シャンクとは、タップの柄部のことです(下図参照)。
使用に際してこれを保持します。
シャンク・シャンク径・シャンクの長さ
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