面取りの大きさ/V溝/V溝の幅/V溝の角度/表面/裏面/二面幅
主として金属加工用として一般に用いるネジ切りダイスに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(ねじ切りダイス)において、”b)ねじ切りダイスの要素”に分類されている用語のうち、『面取りの大きさ』、『V溝』、『V溝の幅』、『V溝の角度』、『表面』、『裏面』、『二面幅』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主におねじを切るのに用いるめねじ形のネジ加工工具であるネジ切りダイスの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)ねじ切りダイスの要素、ねじ切りダイスの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第2部:ねじ切りダイス(JIS B 0176-2)において、”b)ねじ切りダイスの要素”に分類されているねじ加工工具用語(ねじ切りダイス)には、以下の、『面取りの大きさ』、『V溝』、『V溝の幅』、『V溝の角度』、『表面』、『裏面』、『二面幅』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第2部:ねじ切りダイス(JIS B 0176-2)
⇒【b)ねじ切りダイスの要素】
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2042
用語: 面取りの大きさ
定義:
ダイスの表面又は表面と外径面とを結ぶ角の面取りの大きさ。
ランド・ランド幅・調整ねじ・調整ねじ穴・調整ねじ穴の位置・すりわり・すりわりの幅・押し穴・押し穴径・押し穴の角度・面取りの大きさ
量記号(参考):
ζ
対応英語(参考):
size of chamfered corner
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2043
用語: V溝(※1)
定義:
ボルト又はくさびによって寸法を調整するすりわり部のV形の溝。(Index7)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
V-groove for adjusting screw
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2044
用語: V溝の幅(※1)
定義:
V溝の最大の幅。
量記号(参考):
e
対応英語(参考):
width of V-groove
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2045
用語: V溝の角度(※1)
定義:
V溝の角度。(Index15)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
angle of V-groove
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2046
用語: 表面(おもてめん)(※2)
定義:
一般に、ダイスの食付き部(※3)の長い側の面。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
front face
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2047
用語: 裏面(うらめん)(※2)
定義:
一般に、ダイスの食付き部の短い側の面。
又は逃げ(※4)がある側の面。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
rear face
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2048
用語: 二面幅
定義:
角ダイス(※5)又は六角ダイス(※6)において、四角又は六角の対応する辺の間隔。
二面幅(角ダイスの場合)
二面幅(六角ダイスの場合)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
width of across flat
(※1)
V溝、V溝の幅、V溝の角度 については、以下の図を参照ください。
すりわり・すりわりの幅・押し穴の位置・V溝・V溝の幅・V溝の角度
(※2)
表面、裏面 については、以下の図を参照ください。
表面・裏面・食付き部・食付き部の長さ・食付き部の先端径
(※3)
食付き部とは、ダイスが工作物に食い付いて、切削しながらダイス自身を案内する部分のことです(上図参照)。
(※4)
逃げとは、小さい呼びのダイスのねじ部の長さを適正な長さにするために削り取った部分のことです(下図参照)。
逃げ・逃げ径・逃げの深さ
(※5)
角ダイスとは、外形が四角で、寸法調整ができないダイスのことです(下図参照)。
角ダイス(ねじ切り角ダイス)
(※6)
六角ダイスとは、外形が六角で、寸法調整ができないダイスのことです(下図参照)。
六角ダイス(ねじ切り六角ダイス)
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