スパイラルポイント/切れ刃/すくい面/レーキ/フック/ヒール
主として金属加工用として一般に用いるネジ切りダイスに関する用語について規定しているネジ加工工具用語(ねじ切りダイス)において、”b)ねじ切りダイスの要素”に分類されている用語のうち、『スパイラルポイント』、『切れ刃』、『すくい面』、『レーキ』、『フック』、『ヒール』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などのねじ加工用の工具であり、主におねじを切るのに用いるめねじ形のネジ加工工具であるネジ切りダイスの、種類(構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類)ねじ切りダイスの要素、ねじ切りダイスの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第2部:ねじ切りダイス(JIS B 0176-2)において、”b)ねじ切りダイスの要素”に分類されているねじ加工工具用語(ねじ切りダイス)には、以下の、『スパイラルポイント』、『切れ刃』、『すくい面』、『レーキ』、『フック』、『ヒール』などの用語が定義されています。
ねじ加工工具用語-第2部:ねじ切りダイス(JIS B 0176-2)
⇒【b)ねじ切りダイスの要素】
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2062
用語: スパイラルポイント
定義:
食付き部(※1)にねじれ溝(※2)を付けた部分。
スパイラルポイント
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
spiral point,
peeling cut
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2063
用語: 切れ刃
定義:
すくい面が逃げ面につながる部分。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutting edge
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2064
用語: すくい面
定義:
切削を営む主体となる面。
切りくずは、この面上を擦過する。
すくい面・ヒール
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutting face
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2065
用語: レーキ
定義:
すくい面が平面の形状。
レーキ
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
rake
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2066
用語: フック
定義:
すくい面が曲面の形状。
フック
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
hook
分類: ねじ加工工具用語(ねじ切りダイス) > b)ねじ切りダイスの要素
番号: 2067
用語: ヒール
定義:
逃げ面と切りくず穴(※3)のつなぎとなる部分。
すくい面・ヒール
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
heel
(※1)
食付き部とは、ダイスが工作物に食い付いて、切削しながらダイス自身を案内する部分のことです(下図参照)。
表面・裏面・食付き部・食付き部の長さ・食付き部の先端径
(※2)
ねじれ溝とは、ダイスの軸に対してねじれている切りくず穴のことです(下図参照)。
ねじれ溝
(※3)
切りくず穴とは、切りくずのたまり又は排出する穴のことです(下図参照)。
切りくず穴
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