タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など

金属部品などのねじ加工用の工具であり、主におねじを切るのに用いるめねじ形のネジ加工工具であるネジ切りダイスの、種類（構造、機能、用途、ねじの種類、製造方法、溝の形態などによる分類）ねじ切りダイスの要素、ねじ切りダイスの角、精度などに関連する用語として、ねじ加工工具用語-第2部：ねじ切りダイス（JIS B 0176-2）において、”b）ねじ切りダイスの要素”に分類されているねじ加工工具用語（ねじ切りダイス）には、以下の、『内径』、『ボデー』、『外径』、『厚さ』、『刃部』、『ねじ部』、『ねじ部の長さ』、『逃げ』などの用語が定義されています。

ねじ加工工具用語-第2部：ねじ切りダイス（JIS B 0176-2）
⇒【b）ねじ切りダイスの要素】

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2019

用語： 内径

定義：
ダイスのねじ山の山の頂（※1）に接する仮想的な円筒（又は円すい）の直径。

量記号（参考）：
d₁

対応英語（参考）：
minor diameter of die

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2020

用語： ボデー

定義：
ダイスの基幹部、それ自身が切れ刃（※2）を形成するか、又はブレード若しくはチップを保持する部分を含めた全体。（Index1）

量記号（参考）：
−

対応英語（参考）：
body

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2021

用語： 外径

定義：
ダイスの直径。（Index9）

外径・厚さ

量記号（参考）：
D

対応英語（参考）：
outside diameter

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2022

用語： 厚さ

定義：
ダイスの厚さ。（Index11）

外径・厚さ

量記号（参考）：
T

対応英語（参考）：
thickness

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2023

用語： 刃部

定義：
ダイスの切削に直接あずかる部分。
切れ刃、すくい面（※3）及び逃げ面からなる。（Index3）

量記号（参考）：
−

対応英語（参考）：
cutting part

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2024

用語： ねじ部

定義：
食付き部を含んだねじ山のある部分。

ねじ部・ねじ部の長さ

量記号（参考）：
−

対応英語（参考）：
thread part

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2025

用語： ねじ部の長さ

定義：
軸に平行に測ったねじ部の長さ。

ねじ部・ねじ部の長さ

量記号（参考）：
l

対応英語（参考）：
thread length

分類： ねじ加工工具用語（ねじ切りダイス） > b）ねじ切りダイスの要素

番号： 2026

用語： 逃げ

定義：
小さい呼びのダイスのねじ部の長さを適正な長さにするために削り取った部分。


逃げ・逃げ径・逃げの深さ

量記号（参考）：
−

対応英語（参考）：
recess

（※1）
山の頂とは、ねじ山の両側のフランク（山の頂と谷底とを連絡する面）を連絡する面のことです。
JIS B 0101（ねじ用語）にも規定があります。
JIS B 0101（ねじ用語）では、一般に用いるネジの”ねじ基本”及び”ねじ部品”（座金・ピン・リベットを含む。）に関する用語及びその定義について規定されています。
詳細はこちらを参照ください。
ネジ規格・用語-ねじの種類,寸法,ボルト,ナット,タップ,インチ,管用,台形ネジ,加工等

（※2）
切れ刃とは、すくい面が逃げ面につながる部分のことです。

（※3）
すくい面とは、切削を営む主体となる面のことです。
切りくずは、この面上を擦過します（下図参照）。