不等分割リーマ/ブロックリーマ/フローティングリーマ
主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”a)リーマの種類”の分類の中で、”4)機能又は用途による分類”に分類されている用語のうち、『不等分割リーマ』、『ブロックリーマ』、『フローティングリーマ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”a)リーマの種類”の分類の中で、”4)機能又は用途による分類”に分類されているリーマ用語には、以下の、『不等分割リーマ』、『ブロックリーマ』、『フローティングリーマ』などの用語が定義されています。
リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【a)リーマの種類 > 4)機能又は用途による分類】
分類: リーマ用語 > a)リーマの種類 > 4)機能又は用途による分類
番号: 1424
用語: 不等分割リーマ(ふとうぶんかつ−)
定義:
加工精度を向上させる目的で刃溝分割角(※1)を変えたリーマ。
不等分割リーマ
対応英語(参考):
unequal spacing reamer
分類: リーマ用語 > a)リーマの種類 > 4)機能又は用途による分類
番号: 1425
用語: ブロックリーマ
定義:
ボーリング作業などの大径の穴の仕上げに用いるリーマ。
一般にブレード(※2)差し込み式の構造で直径の調整ができる。
ブロックリーマ
対応英語(参考):
block reamer
分類: リーマ用語 > a)リーマの種類 > 4)機能又は用途による分類
番号: 1426
用語: フローティングリーマ
定義:
リーマの軸線と下穴(※3)の軸線がずれている場合でも下穴に倣って加工することができるリーマ。
フローティングリーマ
対応英語(参考):
floating reamer
(※1)
分割角とは、軸に垂直な面で切れ刃を割り出した角のことです。
分割角が等しい等分割のリーマと上述の不等分割リーマのように分割角の異なる不等分割のリーマとがあります(以下の図13参照)。
図13(分割角・溝角)
(※2)
ブレードとは、ボデーに機械的に保持されて刃部を構成する部分のことです(以下の図9及び図10参照)。
図9(ボデー・全長・刃長・シャンクの長さ・植込み溝・ブレード・調整ナット)
図10(ブレード・調整ナット・刃止めねじ)
(※3)
下穴とは、リーマ加工の前にあらかじめ工作物にあけた穴のことです。
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