外周逃げ面/切れ刃/食付き切れ刃/外周切れ刃/ランド/マージン
主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『外周逃げ面』、『切れ刃』、『食付き切れ刃』、『外周切れ刃』、『ランド』、『マージン』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『外周逃げ面』、『切れ刃』、『食付き切れ刃』、『外周切れ刃』、『ランド』、『マージン』などの用語が定義されています。
リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素】
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2045
用語: 外周逃げ面
定義:
外周の切れ刃の逃げ面(※1)(図4参照)。(※2)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
peripheral relief
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2046
用語: 切れ刃(きれは)
定義:
刃部(※3)構成要素の一つで、すくい面と逃げ面との交線。
JIS B 0170 (※4)参照。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
cutting edge
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2047(3.31)
用語: 食付き切れ刃
定義:
食付き部(※5)の切れ刃(図4参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
chamfer cutting edge,
major cutting edge
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2048(3.32)
用語: 外周切れ刃
定義:
外周の切れ刃(図4参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
peripheral cutting edge,
minor cutting edge
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2049(3.26)
用語: ランド
定義:
切れ刃からヒール(※6)までの堤状の幅をもった部分(図4参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
fluted land,
land
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2050(3.28)
用語: マージン
定義:
ランド上で、切れ刃に連なり逃げが付いていない部分(図4参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
circular land,
margin
(※1)
逃げ面とは、切削仕上げ面との不必要な接触を避けるために逃した面のことです。
逃げ面が複数からなる場合は、切れ刃に近い方から順に第一逃げ面、第二逃げ面などといいます。
(※2)
外周逃げ面、食付き切れ刃、外周切れ刃、ランド、マージン については、以下の図4を参照ください。
図4(すくい面・食付き逃げ面・外周逃げ面・食付き切れ刃・外周切れ刃・ランド・マージン・ヒール・コーナ・溝・溝底の丸み)
(※3)
刃部とは、リーマの切削に直接あずかる部分です。
切れ刃、すくい面及び逃げ面から構成されます(下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
(※4)
JIS B 0170 は、以下のJIS規格になります。
JIS B 0170
切削工具用語(基本)
この規格では、主として金属切削用として一般に用いられる切削工具に共通な基本的な用語及びその定義について規定されています。
(※5)
食付き部とは、リーマが工作物に食い付いて主として切削作用を行う部分のことです(上の図2参照)。
(※6)
ヒールとは、逃げ面と溝とのつなぎとなる部分のことです(上の図4参照)。
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