タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など

 

ヒール/コーナ/溝/溝底の丸み/直溝/ねじれ溝/斜め溝



主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『ヒール』、『コーナ』、『溝』、『溝底の丸み』、『直溝』、『ねじれ溝』、『斜め溝』のJIS規格における定義その他について。

金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『ヒール』、『コーナ』、『』、『溝底の丸み』、『直溝』、『ねじれ溝』、『斜め溝』などの用語が定義されています。

リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2051(3.34)

用語: ヒール

定義:
逃げ面
(※1)と溝とのつなぎとなる部分(図4参照)。(※2)

量記号(参考):

対応英語(参考):
heel


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2052(3.35)

用語: コーナ

定義:
食付き切れ刃
(※3)と外周切れ刃(※4)との交点(図4参照)。(※2)

量記号(参考):

対応英語(参考):
corner


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2053(3.25)

用語:

定義:
隣り合った切れ刃
(※5)とヒールとの間のへこんだ部分(図4参照)。(※2)

量記号(参考):

対応英語(参考):
flute


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2054

用語: 溝底の丸み

定義:
溝の底に付けた丸み(図4参照)。
(※2)

量記号(参考):

対応英語(参考):
roundness of flute


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2055

用語: 直溝(ちょくみぞ)

定義:
軸線に平行で、真っすぐな溝。
直溝
直溝

量記号(参考):

対応英語(参考):
straight flute


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2056

用語: ねじれ溝

定義:
軸線に対して、ねじれている溝。
ねじれ溝
ねじれ溝

量記号(参考):

対応英語(参考):
helical flute,
spiral flute


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2057

用語: 斜め溝

定義:
軸線に対して、斜めになっている真っすぐな溝。
斜め溝
斜め溝

量記号(参考):

対応英語(参考):
angular flute


(※1)
逃げ面とは、切削仕上げ面との不必要な接触を避けるために逃した面のことです。
逃げ面が複数からなる場合は、切れ刃に近い方から順に第一逃げ面、第二逃げ面などといいます。
JIS B 0170(切削工具用語(基本))にも規定されています。
この規格では、主として金属切削用として一般に用いられる切削工具に共通な基本的な用語及びその定義について規定されています。

(※2)
ヒール、コーナ、溝、溝底の丸み については、以下の図4を参照ください。
図4(すくい面・食付き逃げ面・外周逃げ面・食付き切れ刃・外周切れ刃・ランド・マージン・ヒール・コーナ・溝・溝底の丸み)
図4(すくい面・食付き逃げ面・外周逃げ面・食付き切れ刃・外周切れ刃・ランド・マージン・ヒール・コーナ・溝・溝底の丸み)

(※3)
食付き切れ刃とは、食付き部の切れ刃のことです(上の図4参照)。

(※4)
外周切れ刃とは、外周の切れ刃のことです(上の図4参照)。

(※5)
切れ刃とは、刃部の構成要素の一つで、すくい面と逃げ面との交線のことです。