パイロットの長さ/パイロット径/ガイド/油溝/油穴
主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『パイロットの長さ』、『パイロット径』、『ガイド』、『油溝』、『油穴』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『パイロットの長さ』、『パイロット径』、『ガイド』、『油溝』、『油穴』などの用語が定義されています。
リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素】
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2075
用語: パイロットの長さ
定義:
軸(※1)に平行に測ったパイロット(※2)の長さ(図6参照)。(※3)
量記号(参考):
lp
対応英語(参考):
pilot length
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2076
用語: パイロット径
定義:
パイロットの直径(図6参照)。
量記号(参考):
dp
対応英語(参考):
pilot diameter
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2077
用語: ガイド
定義:
リーマの切削方向を正確にするために溝(※4)の切上げから後部に設けた部分(図6参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
guide
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2078
用語: 油溝(あぶらみぞ)
定義:
切削油剤をガイドに導くためにガイドに設けた筋状のへこんだ部分(図6参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
oil groove
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2079
用語: 油穴
定義:
切削油剤をリーマ先端から噴出させるため、リーマにあけた穴。
切れ刃・油穴
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
oil hole
(※1)
軸とは、リーマの長手方向の中心線のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
(※2)
パイロットとは、一般に工作物の下穴に合わせ、切れ刃を先導するために、リーマの先端に設けた部分のことです(以下の図6参照)。
図6(パイロット・パイロットの長さ・パイロット径・ガイド・油溝)
(※3)
パイロットの長さ、パイロット径、ガイド、油溝 については、上の図6を参照ください。
(※4)
溝とは、隣り合った切れ刃とヒールとの間のへこんだ部分のことです(以下の図4参照)。
図4(すくい面・食付き逃げ面・外周逃げ面・食付き切れ刃・外周切れ刃・ランド・マージン・ヒール・コーナ・溝・溝底の丸み)
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