タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など

 

センタ穴/突出しセンタ/調整範囲/割り溝/調整ボルト



主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『センタ穴』、『突出しセンタ』、『調整範囲』、『割り溝』、『調整ボルト』のJIS規格における定義その他について。

金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『センタ穴』、『突出しセンタ』、『調整範囲』、『割り溝』、『調整ボルト』などの用語が定義されています。

リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2080

用語: センタ穴

定義:
機械加工などにおいてリーマを支える穴(図7参照)。
図7(センタ穴)
図7(センタ穴)

量記号(参考):

対応英語(参考):
center hole


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2081

用語: 突出しセンタ

定義:
機械加工などにおいてリーマを支える突き出した部分(図7参照)。
図7(突出しセンタ)
図7(突出しセンタ)

量記号(参考):

対応英語(参考):
external center


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2082

用語: 調整範囲

定義:
調整リーマの直径の最小寸法から最大寸法までの寸法の範囲。

量記号(参考):

対応英語(参考):
adjustable range


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2083

用語: 割り溝

定義:
エキスパンションリーマ
(※1)の刃部(※2)を分割した割り溝(図8参照)。(※3)

量記号(参考):

対応英語(参考):
expanding slot


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2084

用語: 調整ボルト

定義:
エキスパンションリーマのボデー
(※4)に内蔵し、先端がテーパになっている直径調整用のボルト(図8参照)。(※3)

量記号(参考):

対応英語(参考):
expanding bolt


(※1)
エキスパンションリーマとは、中空状の刃部を弾性的に膨らまし、直径を調整するリーマのことです。
手回し作業用と機械作業用とがあります(下図参照)。
エキスパンションリーマ
エキスパンションリーマ

(※2)
刃部とは、リーマの切削に直接あずかる部分で、切れ刃、すくい面及び逃げ面からなる部分のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)

(※3)
割り溝、調整ボルト については、以下の図8を参照ください。
図8(ボデー・全長・割り溝・調整ボルト・調整ピン)
図8(ボデー・全長・割り溝・調整ボルト・調整ピン)

(※4)
ボデーとは、リーマの基幹部で、それ自身が切れ刃を形成するか、又はブレード(ボデーに機械的に保持されて刃部を構成する部分)もしくはチップを保持する部分を含めた全体のことです。
シャンクタイプリーマの場合は、シャンクの前端から切れ刃の前端までの部分をいいます(下図参照)。
ボデー
ボデー