調整ピン/植込み溝/ブレード/調整ナット/刃止めねじ
主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『調整ピン』、『植込み溝』、『ブレード』、『調整ナット』、『刃止めねじ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『調整ピン』、『植込み溝』、『ブレード』、『調整ナット』、『刃止めねじ』などの用語が定義されています。
リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素】
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2085
用語: 調整ピン
定義:
エキスパンションリーマ(※1)のボデー(※2)に内蔵し、頭部がテーパになっている直径調整用のねじ付きピン(図8参照)。
図8(ボデー・全長・割り溝・調整ボルト・調整ピン)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
expandign pin
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2086
用語: 植込み溝
定義:
ブレードを差し込む溝(図9参照)。(※3)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
groove of blade
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2087
用語: ブレード
定義:
ボデーに機械的に保持されて刃部(※4)を構成する部分(図9及び図10参照)。(※3)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
blade,
insert blade
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2088
用語: 調整ナット
定義:
リーマの直径を調整して、ブレードを固定するナット(図9及び図10参照)。(※3)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
adjustable nut
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2089
用語: 刃止めねじ(はどめねじ)
定義:
ブレードを固定する小ねじ(図10参照)。(※3)
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
blade locking screw
(※1)
エキスパンションリーマとは、中空状の刃部を弾性的に膨らまし、直径を調整するリーマのことです。
手回し作業用と機械作業用とがあります(下図参照)。
エキスパンションリーマ
(※2)
ボデーとは、リーマの基幹部で、それ自身が切れ刃を形成するか、又はブレード(ボデーに機械的に保持されて刃部を構成する部分)もしくはチップを保持する部分を含めた全体のことです。
シャンクタイプリーマの場合は、シャンクの前端から切れ刃の前端までの部分をいいます(下図参照)。
ボデー
(※3)
植込み溝、ブレード、調整ナット、刃止めねじ については、以下の図9及び図10を参照ください。
図9(ボデー・全長・刃長・シャンクの長さ・植込み溝・ブレード・調整ナット)
図10(ブレード・調整ナット・刃止めねじ)
(※4)
刃部とは、リーマの切削に直接あずかる部分で、切れ刃、すくい面及び逃げ面からなる部分のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
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