先端面取り部/シャンク四角部/回り止め穴/タング/引きねじ
主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『先端面取り部』、『シャンク四角部』、『回り止め穴』、『タング』、『引きねじ』のJIS規格における定義その他について。
金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『先端面取り部』、『シャンク四角部』、『回り止め穴』、『タング』、『引きねじ』などの用語が定義されています。
リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素】
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2019(3.17)
用語: 先端面取り部(せんたんめんとりぶ)
定義:
食付きの長さ(※1)の長いリーマ又はピンリーマの先端で角を面取りした部分(図2参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
bevel,
bevel lead (non-cutting)
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2020
用語: シャンク四角部
定義:
ストレートシャンク(※2)の端部に付けた四角の部分(図2参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
square portion of shank
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2021
用語: 回り止め穴(まわりどめあな)
定義:
ストレートシャンクに付けた回り止め用のピン穴。
回り止め穴
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
drive pin hole
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2022(3.4)
用語: タング
定義:
シャンク(※3)の端部に付けた平たん部分(図2参照)。
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
tang
分類: リーマ用語 > b)リーマの要素
番号: 2023
用語: 引きねじ
定義:
シャンクの端部に設けたスピンドルに引き付けるためのねじ。
引きねじ
量記号(参考):
−
対応英語(参考):
drawing thread
(※1)
食付きの長さとは、軸に平行に測った食付き部の長さのことです(以下の図3参照)。
ただし、ブリッジリーマの時は、食い付き切れ刃の長さをいいます。
図3(基準位置・首部・全長・刃長・首径・首の長さ・シャンク径・シャンクの長さ・四角部の長さ・四角部の幅・タングの長さ・食付きの長さ・テーパ全角)
(※2)
ストレートシャンクとは、円筒のシャンクのことです。
プレインストレートシャンク(plain cylindrical shank)、四角部付きストレートシャンク(squared cylindrical shank)、タング付きストレートシャンク(tanged cylindrical shank)及びフラット付きストレートシャンク(flatted cylindrical shank)があります。
(※3)
シャンクとは、リーマの柄部で、通常使用に際し保持する部分のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
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