タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など

 

端面キー溝/直径/大端径/小端径/全長/刃長/首径/首の長さ



主として金属切削用として一般に用いるリーマに関する用語について規定しているリーマ用語において、”b)リーマの要素”に分類されている用語のうち、『端面キー溝』、『直径』、『大端径』、『小端径』、『全長』、『刃長』、『首径』、『首の長さ』のJIS規格における定義その他について。

金属部品などの下穴を正確に仕上げると共に、滑らかな仕上げ面を得るために用いるめ穴加工(下穴加工)工具であるリーマの、種類(構造、機能、用途、取付方法などによる分類)リーマの要素、リーマの角度、精度などに関連する用語として、リーマ用語(JIS B 0173)において、”b)リーマの要素”に分類されているリーマ用語には、以下の、『端面キー溝』、『直径』、『大端径』、『小端径』、『全長』、『刃長』、『首径』、『首の長さ』などの用語が定義されています。

リーマ用語(JIS B 0173)
⇒【b)リーマの要素


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2024

用語: 端面キー溝

定義:
ボスの端面に付けたキー溝。
端面キー溝(端面キー溝の深さE・端面キー溝の幅F・ストレート穴)
端面キー溝(端面キー溝の深さE・端面キー溝の幅F・ストレート穴)

量記号(参考):

対応英語(参考):
side key way,
key slot,
tenon


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2025(3.21)(4.8.1)

用語: 直径

定義:
刃部
(※1)の一番大きい箇所の外径の寸法。
ただし、テーパリーマ
(※2)ではテーパの基準位置(※3)における直径をいう(図3参照)。

量記号(参考):
D

対応英語(参考):
diameter,
cutting diameter,
nominal diameter of reamer


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2026(4.5.2)

用語: 大端径

定義:
テーパリーマの刃部の一番大きい箇所の外径の寸法。

量記号(参考):

対応英語(参考):
large end diameter


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2027(4.5.3)(4.8.2)

用語: 小端径

定義:
テーパリーマの刃部の一番小さい箇所の外径の寸法。

量記号(参考):

対応英語(参考):
small end diameter


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2028(3.11)

用語: 全長

定義:
(※4)に平行に測り、通常刃部の先端からシャンク(※5)の末端までの長さ(図3参照)。

量記号(参考):
L

対応英語(参考):
overall length


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2029(3.12)

用語: 刃長(はちょう)

定義:
軸に平行に測った刃部の長さ(図3参照)。

量記号(参考):
l

対応英語(参考):
cutting edge length,
flute length


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2030(3.9)

用語: 首径(くびけい)

定義:
首の直径(図3参照)。

量記号(参考):
dn

対応英語(参考):
recess diameter,
neck diameter


分類: リーマ用語 > b)リーマの要素

番号: 2031(3.10)

用語: 首の長さ

定義:
軸に平行に測った首の長さ(図3参照)。

量記号(参考):
ln

対応英語(参考):
recess length,
neck length


(※1)
刃部とは、リーマの切削に直接あずかる部分で、切れ刃、すくい面及び逃げ面からなる部分のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)

(※2)
テーパリーマとは、テーパ差込み穴の仕上げに用いるリーマのことです。
手回し作業用と機械作業用とがあります。
荒仕上用のものには切れ刃にニックが付けてあります。
テーパリーマ
テーパリーマ

(※3)
基準位置とは、テーパ穴(円すい状になっているリーマ穴)の基準直径を示す刃部の位置のことです(以下の図3参照)。
図3(基準位置・首部・全長・刃長・首径・首の長さ・シャンク径・シャンクの長さ・四角部の長さ・四角部の幅・タングの長さ・食付きの長さ・テーパ全角)
図3(基準位置・首部・全長・刃長・首径・首の長さ・シャンク径・シャンクの長さ・四角部の長さ・四角部の幅・タングの長さ・食付きの長さ・テーパ全角)

(※4)
軸とは、リーマの長手方向の中心線のことです(以下の図2参照)。
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)
図2(軸・刃部・シャンク・首・食付き部・先端面取り部・シャンク四角部・タング)

(※5)
シャンクとは、リーマの柄部で、通常使用に際し保持する部分のことです(上の図2参照)。